Monkeyのダラダラ日記

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2010-08-29 | NEWS

こんにゃくゼリー:食品安全委、リスク評価を批判 消費者庁、再諮問へ


 窒息事故が相次いだ「ミニカップ入りこんにゃくゼリー」のリスク評価を巡り、19日開かれた食品安全委員会の会合で、消費者庁の方針に批判が相次いだ。同庁は7月、「餅やあめよりリスク要因が多く、業者に商品の改善を促す」と打ち出したが、食品安全委の委員から「中立公正なのか疑問」などの異議が出た。消費者庁は同委に再諮問する方針を示し、法規制するかの判断がさらにずれ込む見通しとなった。

 食品安全委は6月、こんにゃく入りを含むミニカップゼリーの窒息の危険性について、「餅に次いで、あめと同程度」と消費者庁に答申していた。同庁は独自に信州大に窒息事故の再現実験を依頼。「重い事故につながるリスク要因が複数ある」との結果を受け、7月の方針をまとめた。食品安全委の答申よりリスクを高く評価した形となり、この日の食品安全委で反発を招いた。

 委員からは「都合のいい結論を出すために新たな実験を行うことにつながる」「消費者庁が自らリスク評価をするのは中立公正でない」などの批判が出た。消費者庁は席上、再度の諮問を表明したが、前回答申からわずか2カ月での再諮問の方針は異例。【山田泰蔵】

6月に発表された食品安全委員会の「餅に次いで、飴と同程度」との答申については当ブログでも紹介しました。数値計算根拠がかなり強引で「こんにゃくゼリー=悪者」とするための意図的な資料だと受け取っていたのですが、必ずしもそうではなかったようです。確かに、結びの部分は『「リスクを科学的に評価することは困難」としながらも、事故件数などを踏まえ、危険性はあめ類と同程度と推測できると結論付けた。』であって、規制する適切な根拠は無しとなっています。

では、食品安全委員会の指摘する7月の「餅や飴よりリスク要因が多く、業者に改善を促す」の根拠とはどのような内容だったのでしょうか?
こんにゃくゼリーの窒息、重症率85% 消費者庁分析

 こんにゃく入りゼリーによる子どもやお年寄りの窒息事故防止策を検討している消費者庁は30日、都市部を中心に2006~08年に救急搬送された約4千件の窒息事故のうち、同ゼリーが原因となった事故の85%が、命の危険がある「重症」以上だったとの分析結果をまとめた。餅やアメなど他の食品の「重症率」を大きく上回り、政府の食品安全委員会が「アメと同程度の事故頻度」としたリスク評価とは異なる実態が浮かび上がった

 東京消防庁や政令指定都市の消防当局などからデータを集め、窒息事故4137件のうち原因食品がはっきりしている2414件を分析。その結果、同ゼリーによる事故は7件と件数は少ないものの、うち2件が「重症」、4件が命の危険が切迫している「重篤」だった。406件あった餅は重症・重篤・死亡の重症以上の事故が54%、アメ(256件)は1%だった。

 食品安全委は同ゼリーについて、1億人が一口食べた場合、2.8~5.9人が窒息死する恐れがあると推計。食品ごとの摂取量の差を踏まえると、餅(6.8~7.6人)には及ばず、アメ(1.0~2.7人)と同程度の事故頻度になるとした評価書をまとめ、6月10日に菅直人首相に答申した。(河村克兵)

この85%以上の根拠を見ていくと荒唐無稽と言わざるをえません。発表資料によると、
東京消防庁等と連携し、食品・製品等に関する窒息事故について、具体的な原因、被害者の年齢、被害程度を情報収集
・東京消防庁(平成18~20年) 3488件
・その他政令市消防局(平成20年) 648件
・こんにゃく入りゼリー窒息事故情報2件
 (加古川市(平成19年)、松本市(平成20年))
となっており、こんにゃくゼリーについてのみ個別案件を2件追加しています。わずか2件ではなく2件もです。
資料から読み取ると
全体…軽症1、重症2、重篤4
東京消防庁…軽症1、重篤3
となり、追加2件については、重症以上ということになります。重症率では、東京消防庁:75% その他政令市消防局:100%で本来の統計としては80%、さらに追加2件を加えることにより85.7%となっているのです。80%でも充分危険に感じられるのですが、なぜ改竄まがいの操作を行ったのでしょうか?
東京消防庁のデータをみると、1位は「しらたき・糸こんにゃく」で80%ですので、このあたりへの配慮でしょうか。しらたきや糸こんにゃくに対しても形状・表示の見直しということになってしまいますから。でも、死亡数19件の餅や14件のご飯よりも死亡数0件のこんにゃくゼリーを問題視するといのもなんだかね、という。

この資料で分かったことは、飴の死亡リスクは0%だったということです。つまり、搬送率×死亡数として仮定した食品安全委員会の数値も根拠として否定されたようなものです。
確かに、窒息死などは製品の形状などで抑制可能な部分は多いと思います。お金を使うのならば、無駄な研究を進めるよりも現状把握ができる実態調査に重きを置くべきではないでしょうか?仮定の数値が踊り数値遊びになっているとしか思えません。
東京消防庁のデータをグラフ化してみました。左から事故発生数の並びです、同数の場合は同項目重症発生率の高い方を左としています。

東京都消防庁データ

ん?事故発生総数と重症以上発生件数はこんにゃくの方がこんにゃく入りゼリーより危険ということ?
カップ入りゼリーとこんにゃく入りゼリーは区別されてます。

おせえよ、カス

2010-08-25 | NEWS
ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同

 日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)が、通常の医療とは異なる民間療法「ホメオパシー」の科学的根拠を全面否定する会長談話を出したのを受け、日本医師会と日本医学会が25日、共同会見を開き、賛同する考えを表明した。治療でこの療法を使わないよう、会員らに周知徹底する考えも示した。他にも賛同する団体が相次ぎ、医療現場で排除しようという動きが広がりつつある。

 会見には、日本医師会の原中勝征会長と日本医学会の高久史麿会長が出席。原中会長は「ホメオパシーが新興宗教のように広がった場合、非常に多くの問題が生じるという危機感を持っている」と、賛同の理由を話した。医師会の見解は、ウェブサイトに掲載し、会員への周知を図る。

 高久会長は「この療法に頼り、通常医療を受けずに亡くなった人も出ている。学会として全面的に支持する」と述べた。日本医学会には108の学会が加盟している。山口市で、ホメオパシーを実践する助産師が女児にビタミンK2を与えずに死亡したとして訴訟になっていることを受け助産師が加入する日本看護学会にも個別に賛同を呼びかけるという。

 この日までに、日本獣医師会と日本獣医学会、日本薬理学会も賛同を表明。日本歯科医師会と日本歯科医学会も、26日に正式表明する予定で、賛同は計7団体に上る。

 また、ホメオパシーを実践していた東京都内の病院が、ウェブサイトから該当ページを削除する動きも出ている。

 長妻昭厚生労働相はこの日、患者を通常医療から遠ざけることになる恐れに対し「本人の意思に反して、病院に行かないようなことがあれば問題」と発言。省内で議論し、必要があれば調査に乗り出す意向を明らかにした。(岡崎明子)

いまさら何言ってんだよ。
国会であんないい加減な答弁しといて。

日本ホメオパシー医学協会のホームページ見て思ったこと。
藤倉さん戦ってんだな…。

科学ってなんだっけ?

2010-08-25 | NEWS
平賀源内記念研究所:タイムマシン研究、国が助成? 異才、奇人を応援 民主に構想

奇想天外、反主流の研究大歓迎--。民主党の文部科学部会が、こんな科学研究拠点の創設を提言した。その名は「平賀源内記念研究所(仮称)」。新たに発行する「科学宝くじ」の収益を、タイムマシンなど実現不可能とされる研究や常識にとらわれない研究に投じる。事業仕分けで「投資に見合う研究成果を」と強調してきた民主党が、成果主義で買えない「夢」を育てることができるか

提言は19日、同部会の科学技術チームがまとめた。欧米では研究機関に偉人の名を付けることが多い。
チーム主査の首藤(すとう)信彦衆院議員(元東海大教授)によると、静電気発生器「エレキテル」など数々の発明をなした平賀源内(1728~79年)を研究所の名に頂く。日本は明治維新以降、西洋科学を欧米から輸入し発展させてきたが、それ以外の手法や日本独自のテーマについても再評価して育て、次世代の発展につなげたいという。

原資は、受け取り手が現れないまま有効期限を迎えた宝くじの「時効当せん金」の一部を活用するほか、新たに「科学宝くじ」を創設して年間10億円程度を調達。国内外から50人程度の「異才、奇人」を集め、自由に研究してもらう。

実現性は未知数だが、首藤議員は「タイムマシン研究でもいい。欧米に追いつけ追い越せの理工学以外から、新たな分野が開かれる可能性がある」と夢を膨らませる。【山田大輔】
科学や夢と空想とは別のものでしょ。
理工学以外の分野を含め、国内外から50人程度の「異才、奇人」を集め、自由に研究とか…。
財源を新規の宝くじに求めるからといって、好き勝手をやってよいものじゃないだろw。どういった方法で集めるのかはわからないが、きちんと精査はしてもらわないと。少なくとも応募者、研究内容、許可理由を発表し縦覧は必要。また国民orくじ購入者が否決できるシステムにはしてほしいところ。ホメオパシーの研究なんてのは論外で。