Monkeyのダラダラ日記

ダラダラとやってみます

蒟蒻ゼリー再び

2010-01-14 | 日記
新年明けましておめでとうございます。
派遣村(呼び方間違ってるだろ?)とか、外国人参政権はマニフェストに書いてなかった(敢えて書かなかった)じゃん。とか、貧困率も放置してコメントいただいた方にもキチンとした返事が出来てないし…とか、色々あるのですが、まずは、どうなのよ?コレ。
読売
こんにゃく入りゼリー「餅に次ぐ窒息事故頻度」

 子供の窒息事故が相次いだこんにゃく入りゼリーの危険性について、科学的データをもとに検討していた内閣府・食品安全委員会の作業部会は13日、「(こんにゃく入りゼリーは)様々な食品の中でも餅に次いで窒息事故の頻度が高い」とする評価報告書を公表した
 作業部会には、小児科医や口腔(こうくう)学の専門家らが参加。こんにゃく入りゼリーを1億人が一口分ずつ食べた場合、死亡事故が発生する頻度(人数)を計算し、その結果、0・16~0・33人で、餅(6・8~7・6人)に比べると低いが、肉など他の食べ物よりも2倍以上高い数値であることがわかった
 また、こんにゃく入りゼリーを物理的にも検証し、「一般のゼリーに比べて倍以上の固さがあるうえ、冷やして食べると固さが増して口の中でかみ切りにくくなり、のどに詰まりやすくなる」とも指摘した。

毎日
食品安全委:こんにゃくゼリー「事故頻度はあめと同程度」

 のどに詰まらせる事故の多い食品の安全性を審議している国の食品安全委員会の作業班は13日、こんにゃくゼリーについて「一口あたりの窒息事故頻度は、あめ類と同程度と推測する」との見解をまとめた。作業班は今後、事故を減らすための提言をまとめる。
 作業班は、国内外の窒息事故の統計情報や、個々の食品の物理的特徴などを分析。食品ごとに一口あたりの相対的な窒息事故頻度をはじき出した。その結果、餅が最も事故の頻度が高く、あめ類、パン、肉類、魚介類、果実類、米飯類と続いた。
 食品安全委員会によると、こんにゃくゼリーが原因の死亡事故は95年から08年7月まで22件報告されている。作業班は「リスクを科学的に評価することは困難」としながらも、事故件数などを踏まえ、危険性はあめ類と同程度と推測できると結論付けた。
 また、作業班は、15~64歳の窒息事故が極めて少ないことに注目。事故を起こすかどうかの鍵として、摂食機能が発達途中の小児や、かむ力が低下した高齢者など、「事故の大きな要因は年齢にある」と指摘した。事故防止には、食べる際に一口の量を減らすことが重要としている。【江口一】
産経
こんにゃくゼリー、リスクはモチの次 食品安全委推計

 こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて死亡する事故が相次いだ問題で、内閣府の食品安全委員会のワーキンググループ(WG)は13日、こんにゃく入りゼリーを含むミニカップゼリーはモチに次ぐ2番目に窒息リスクが高い食品群であるとする推計結果を公表した。こんにゃく入りミニカップゼリーだけでみると、モチ、アメに次ぐ3番目にリスクが高いという。
 WGでは「こんにゃくゼリーのリスクはアメ類と同程度では」などとするコメントが出された
 同委員会は昨年から、現消費者庁の諮問を受け、食品健康影響評価をまとめる作業を行っており、今後、さらに議論を進めていく。
朝日
こんにゃくゼリー「事故頻度、アメと同等」 食品安全委

 食品の窒息事故の危険性を議論している食品安全委員会のワーキンググループが13日開かれ、子どもや高齢者の死亡事故が相次ぐこんにゃく入りゼリーの窒息死亡事故の確率について、餅に次いで「アメと同程度の事故頻度がある」とする推測値を初めて公表した
 一口あたりの事故頻度を摂取量などに応じて、食品ごとに試算。こんにゃく入りゼリーについては、その生産量と、内閣府が把握する死亡事故数をもとに試算した
 その結果、1億人が一口食べたと仮定して最大で0.33人が窒息死の危険性がある計算になった。また、別の試算による事故頻度の推計では、こんにゃく入り以外も含めたゼリー全体の摂食量などから最大で5.9人となった
 他の食品の試算では、事故頻度が高い順に、いずれも最大で餅7.6人▽アメ2.7人▽パン0.25人▽肉類0.15人などとなった。こんにゃく入りゼリーの事故頻度は、二つの試算から、餅とパンの間にあり、アメと同程度ということになった
 同委は、今回の試算を踏まえ、こんにゃく入りゼリーを含めた窒息事故を引き起こす食品について事故防止策の提言などをまとめることにしている。内閣府によると、こんにゃく入りゼリーが原因の窒息死亡事故は過去13年間に22件報告されている。(小林未来)
日経
こんにゃくゼリーの窒息リスク「あめ類と同程度」 食品安全委

 幼児や高齢者がこんにゃくゼリーをのどに詰まらせて死亡する事故が相次いだ問題で、内閣府の食品安全委員会は13日、こんにゃくゼリーの窒息リスクは「あめ類と同程度」で、もちに次いで2番目にリスクが高い食品群とする推計結果を初めて公表した
 こんにゃくゼリーによる窒息死事故は1995年以降、計22件。消費者庁は今月、同製品の大きさや形状の規制も視野に入れた「食品SOS対応プロジェクト」を発足させている。
 同委が人口動態統計や国民健康・栄養調査などをもとに、特定の食品類を1億回口に入れた場合に窒息する頻度を推計したところ、ワースト3はもち6.8~7.6、あめ類1.0~2.7、こんにゃくゼリー0.16~0.33。パン、肉類、魚介類、果実類、米飯類と続いた。
取敢えず、食品安全委員会が「こんにゃくゼリーは餅に次いで飴と同等の窒息死リスクが有ると推測を公表した」と言うことですが、記事を読んでも意味が不明です。

読売は、飴ちゃん無視ですw。肉など他の食品より2倍以上高い数値と書いていますが、他社の数値を見て行くとわかるように、飴の方が高く、パンの1.32倍ぐらいですね。意図的なんでしょうか?

毎日は数値が出てません。「餅が最も事故の頻度が高く、あめ類、パン、肉類、魚介類、果実類、米飯類と続いた」とあり、記事中にも「餅に次いで2番目に」という表記は無いので、飴と同等の数値だと読み取れます。

産経ですが、こちらも数値が有りませんorz。毎日・産経の記事を読む限り、根拠なく「飴と同等と推測できる」という結論が出たように読み取れます。

朝日の記事に「別の試算による推計では」とあるので、二種類の試算が行われたとわかりますが、こんにゃくゼリーのみ(5.9人)が別方法で試算されたのか、別の試算方法で全ての食材(数値なし)で行われたのかは分かりません。

日経は記事中に「餅に次いで2番目」とありますが、数値の紹介では3番目で、理由が記載されていません。というか、ちょっと前の記事タイトルは「こんにゃくゼリー、窒息リスクはモチに次ぎ2番目」でした。

いずれ、数値関係の根拠も発表されるのでしょうからしばらくは待つこととします。
しかし、??????????
一番数値関係が細かく載っていた「朝日」を基にグラフ化してみたのですが、なんか可笑しいのですよねw。


「産経」の記事中に
>こんにゃく入りゼリーを含むミニカップゼリーは
>モチに次ぐ2番目に窒息リスクが高い
>食品群であるとする推計結果を公表した。
>こんにゃく入りミニカップゼリーだけでみると、
>モチ、アメに次ぐ3番目にリスクが高いという。
なんて書いてあるのですが、正直言って、逆転するほどの僅差じゃないでしょ?と言うか、非こんにゃくゼリーの方が危険なの?

そんでもって、「朝日」の記事。5.9と0.33の差って凄いぞ!実に17.9倍。確率90%と5%ぐらいの差だぞw。
これは、「朝日」に対する苦情じゃなくて、「ゼリーだけ2種類の方法で試算してみました」と言うのならば、全く当てにならない数値を計算したとしか言いようが無いし、別の尺度を以て計算したのならば他の食材数値も公表しなくては意味がない。

"「リスクを科学的に評価することは困難」としながらも、事故件数などを踏まえ、危険性はあめ類と同程度と推測できると結論付けた"い。ってことなんだろうけど。
試算方法が判明したので追記

こんにゃくゼリーについてのみ2種類の推計を行っていますね。根本的な差は、「窒息事故死亡症例数」です。

まずは0.33の方ですが、過去13年間に22例。
22例÷13年≒1.7例/年

対して5.9の方ですが、以前このブログでも利用した厚生労働省「食品による窒息事故に関する 研究結果等について」[PDF]の救命救急センター47都道府県204ヶ所(約600例)での構成比を、2006年の死亡症例数に乗じたもの(按分)です。
構成比:3例÷371例≒0.8% 4389例/年×0.8%≒35例/年

そりゃぁ、年間に35件(月当たり約3件)、13年間で450件も起きていることならば大変だと思いますよ。しかし、実態を把握できているのが僅か5%弱で氷山の一角なんてことは無いんじゃないでしょうか?

評価書 食品による窒息事故(案)[PDF:6,353KB](一括表示)